皆様にご報告です。
山王こどもセンターの創始者エリザベス・ストロームさんがドイツ時間10月5日(水)午後5時、日本時間10月6日(木)午前0時に御召天されました。今、私の手元には「エリザベート・ストロームさん 100歳の誕生日おめでとう!2022年2月2日」があります。これは、ストロームさんの100歳 祝賀記念冊子の日本語版です。そして、ストロームさんが記された「わたしの年表」も。
2021年12月、現在ドイツにお住いでストロームさんと長年つながりのあるフーヴェ久栄さんより、ストロームさんが100歳になられるという知らせを頂いたので、お祝いのメッセージを関係者の皆様にお願いし、お贈り致しました。それからフーヴェさんを通してストロームさんの様子をメッセージや写真でお知らせいただき、お元気で過ごされていることをとても嬉しく感じていました。
1月には朝日新聞に「釜ヶ崎 優しさの種まいたあの人へ」というタイトルで、100歳のお祝いの記事が掲載され、改めて山王こどもセンターの原点を振り返ることができました。
ストロームさんが山王の地で家を借りたこと、不本意ながら(10人きょうだいの長女のため、ずっとこどもの世話をしていたストロームさんは、こどもの世話は…「神様もっとましなことを思いつかなかったのですか?」と記されています。)幼児を預かることになったこと、地域のニーズとしてこども達が集まってきたこと、ストロームさんが帰国されてから前島麻美さんをはじめ、職員の皆さん、OBOG、保護者の方々がこどもセンターを守り引き継いできたこと、ボランティア、地域、支援者の皆さんが活動を応援してくださったこと、すべてのことが巡り合わさり現在に至ります。
ストロームさんの蒔かれた種は、大きく育ち、そしてみんなの止まり木として存在し続けています。
ストロームさんの優しく強い生き方に尊敬し、感謝の気持ちと安らかな眠りを心よりお祈り申し上げます。
ストロームさん、どうぞこれからも見守ってください。
2022年10月17日
山王こどもセンター
施設長 田村幸恵
お祝いの記念誌を手にするストロームさん
ヤクルトを飲みながら記念誌を読むストロームさん