今日は午後から、「社会を知ろう」というプログラムで、普段知ることはできない貴重なお話を聞かせてもらいました。
忘れることができないあの日・・・3月11日におきた東北地方太平洋沖地震。
何気ない日常が、一瞬の地震と津波で失われてしまったあの日。。。
日本中に大きな悲しみと苦悩をもたらしました。
絶えることなど考えもしなかった日常、家族との暖かい日々が形を変えてしまった。
震災当時、仙台で幼い二人の子どもを育てながら働いておられたシングルファーザーの中津川さん。我が子のことを考え、苦渋の決断で親子3人で大阪に避難して来られました。その中津川さんを講師にお招きし、「当事者の生の声」として、お話を聞かせていただきました。
自身が勤務されていた、フリースクールのこども達を地震から懸命に守り抜いた地震当日のエピソード、原子力発電所の危険性、福島第一原発の放射能漏れの問題、その危険から自分のこどもを守るための決断、避難区域に指定された地域外からの自主避難、避難後の生活などについて、聞いているだけで胸が詰まるようなお話をして下さいました。
黒板に書かれた『今、ここに、生きる』という言葉。凄く大切だということを改めて教えてくださいました。
あの日からもう早半年以上が過ぎようとしていますが、まだまだ復興へはほど遠く、問題がいっぱいの東北地方。
1日でも早く、もとの活気のあふれた町、誰もが安心して暮らせる町になることを願うばかりです。今すぐにでもできることは、センターの子どもたちや皆に知ってもらうこと。また、それぞれが生きててよかったと誇りに思うこと。
改めて自分を見つめ直す機会がもてたと思います。
年齢差があるセンターなので、全員が「一言も漏らさずを話を聞く」ことは無理なことですが、小さい子もしっかりとお話を聞き、辛い体験をしっかりと受け止めた顔をしていました。
そして、お話の後はいつものように、カロム、UNO、ピアノといったように元気にセンターの1日を過ごしていたこども達でした。